Oasisお勧めCD(第15回)

音楽にこだわりのある、OasisならではのCD紹介コーナーです。

このホーム・ページの管理人であり、オアシス、エール・ハウスのオリジナルCDの製作を一手に
行っているK氏が忙しさに参っているらしい。
こっちは、気軽に選曲だけしてCDを店に持って行くだけなのだが、その後はK氏の作業…。
毎度の事ながらご苦労様です。
続けざまに出来上がったオアシスのヴォリューム2にも、ちょっとだけ触れとくと…。

80年代のバラードっぽいナンバーを、と言われていたので、少しだけ意識しながら選曲した。
オープニングはMTV開局を飾った曲。
いつも、女性ヴォーカルが少ないので、その辺りも少し味付けしてみた。
なので2曲目は、マドンナ以前のセックス・シンボル、デボラ・ハリー。
クールでヒップで、今のかっこ良さなんてクソくらえってな感じ。
続いては知的な感じのエイミー・マン。
あの映画「マグノリア」のカエルは何なんでしょうね。
そして、マーサ・デェイビスと。
まぁ、後はよければ聴いてみて下さい。
ヒット曲中心なので、今までよりは聴きやすいのでは。

さて、今回のアルバム紹介である。
前回書き終わっていたにもかかわらず、急な思いつきで変更してしまったため、改めて
2バンドを紹介したい。
毎回、ここで取り上げるバンドのことを一番好きだ、と言うようなことを書いているのだが、
ルーツ・ロック系好きな私にとってのアメリカ3大バンドとは、(たまに代ってしまうが)基本的には
ザ・バンドと今回紹介するクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)とリトル・フィートなの
である。
いずれのバンドも、豊潤なミシシッピー・デルタを目指しアメリカン・ミュージックの果てしなき
旅をしていた白人バンドでもある。
(今回は変更しないようにBGMにはスピッツをかけている。
それにしても、この日本のバンドもよい)

  
まずはジョンとトム、フォガティ兄弟のCCRである。
デビュー・アルバムは捨てがたい。
初ヒットとなった「スージーQ」といい、オープニングのジェイ・ホーキンスのカバー
(J・ジャームッシュの出世作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で女が好きだった曲)といい、
大好きな曲が散りばめられている(ちょっと散漫な構成ではあるが)。
2作目の「バイヨー・カントリー」(69年)もライブでは欠かせない曲「ボーン・オン・ザ・バイヨー」で
始まり、彼等の代表曲「プラウド・メアリー」も入っている。カントリー・ロックやスワンプを上手く
混ぜ合わせた「グリーン・リバー」(70年)といい、架空のバンドを存在させた
「ウィリー・アンド・ザ・プアボーイズ」(70年)も良い。

しかし、シングル・ヒットメイカーに見られがちな彼等のアルバムの中では5作目の
「コスモズ・ファクトリー」(70年)を強く推したい。
完成度も高く、内容もバラエティに富んでいる。
相変わらずジョン・フォガティの、野獣の雄叫びにも似たヴォーカルで始まるオープニング
「ランブル・タンブル」では、途中テンポを落として長尺なインストが入りドラマチックな
展開をする。
E・クラプトンのアンプラグド・アルバムでも有名なボ・ディドリーのカバー曲に続き、一時期
ボン・ジョビが、グランド・ファンクの「アメリカン・バンド」と並びアンコール・ナンバーとして
いたという、彼等の「トラベリン・バンド」も3曲目に入っている。
40年以上も前にビッグ・オーことロイ・オービソンがヒットさせた「ウービー・ドゥービー」といい、
「ジャングルを越えて」といい、ハノイ・ロックスもカバーしている、最高にかっこ良い印象的な
ギター・リフで始まる「アップ・アラウンド・ベンド」といい、カバー、オリジナルにおける楽曲の
良さは目を見張るばかり…。
更にはマービン・ゲイの大ヒット曲「悲しいうわさ」における10分以上にわたるプレイ。
CCRというバンドのセンスの良さはもちろん、彼等のバックボーンが見え隠れしている。
そしてラスト・ナンバー「光ある限り」で余韻に浸りながらアルバムは見事に終わる
    
そしてもう一グループ、リトル・フィートのアルバムである。
こちらも一枚を選ぶのは難しい。
バンド・キャリアの中でいくつかの転換期があり、最新作となっている「中国工作歌」(00年)も、
ザ・バンドやフーターズのカバーが有り、実は気に入っている。
むろん、ローウェル・ジョージがいたときが=リトル・フィートなのだけれど。
そういう意味では、デビュー5年程度が実質の活動期間か?
個人的には、ローウェル・ジョージのセッション・ワークにも興味がある。

デビュー・アルバムはCCRと同じように、散漫的と言われながら一曲ごとのクォリティは高く、
リンダ・ロンシュタットやザ・バーズなんかもカバーしている曲もある。
中でも、やはりゲストのライ・クーダーがボトルネックでいい味を出している「ウィリン」は最高。
F・ザッパのマザーズでは、歌詞が危険すぎて使えないといわれ自らのバンドを作る
キッカケともなったナンバーでもある。
個人的に一番好きなのは2枚目の「セイリン・シューズ」(72年)かな?
ラフさが少しなくなったものの、ご機嫌な「イージー・トゥ・トリップ」のオープニングといい、
「コールド・コールド・コールド」といい、ブルージーな「トラブル」といい、さっそくの
セルフ・カバーとなった「ウィリン」やタイトル・ナンバーも良い。

しかし、メンバー・チェンジで4人から6人編成となった3作目「ディキシー・チキン」(73年)こそが
彼等の代表作なのでしょう。
オアシスのお店にもあるので、わざわざこのコーナーの為に買わなくていいし。
(いつも、このためにCD購入してもらってすみません)
マザーズに(体よく追い出されたのか?)ローウェルと一緒にいたオリジナル・メンバー、
ロイ・エストラーダが、ザッパの変わり者同級生キャプテン・ビーフハートのバンドに去り、新たに
デラニー&ボニーのバンドからケニー・グラッドニー等が加わる。
何故か逆にブルースやカントリーへの直接的な表現方法が薄まり、代わりに大胆にも
ニューオーリンズ・サウンドへの接近を試みた。
このことが、このバンドの評価を圧倒的に高めた。
ローウェル・ジョージ人脈には、変人(?)繋がりが多くてとてもおもしろい。
特に、バーバンク・サウンドの鬼才ヴァン・ダイク・パークスの「ディスカバー・アメリカ」(72年)で
彼等の「セイリン・シューズ」が取り上げられ、参加したのが大きな転機となっていった。
パークスの紹介で、ニューオーリンズの異才アラン・トゥーサン(彼の「サザン・ナイツ」は最高!
オアシスに置いといて)と出会い、俗に言うセカンド・ラインを導入するようにもなる。
1曲目のタイトル曲のユニークさ、3曲目のダウナーな深み、トゥーサンのカバーも入っている。
しかしボトルネック奏者として鳴らしたローウェルは、この作品辺りから演奏者というより
ヴォーカリストに重きを置くようになり、更にはプロデュース稼業に興味を示し始める。
ただ、このアルバムが気に入れば、次作「アメイジング!」(74年)もお薦め。
日本にも強く影響を与えたバンドであり、日本語ロックの創生期に活躍した、はっぴいえんどや
矢野顕子なども彼らと共演するために渡米している。
ローウェルのトリビュート盤では、たしか桑田佳祐が後期リトル・フィートの隠れた名曲
「ロング・ディスタンス・ラヴ」を演っている。

しかし、バンドとしての活動を止め、ローウェル・ジョージ自らのデビュー・ソロ・アルバム
「イート・イット・ヒア」(79年)のプロモーション中に心臓発作(薬なの?)で急死。
このアルバムでも、トゥーサンや当時全く無名のリッキー・リー・ジョーンズの曲をカバー。
もうちょっと彼の作品を聴いてみたかっただけに残念。
ただ、他のメンバーも腕達者で、ビル・ペインやポール・バレールは現在もリトル・フィートとして
活動中。
バンドデビュー当初に近い音を出して健在である。
   
  最後に……関係ないけど、6/15新潟までW杯に観に行ってくるぞ〜!
この原稿がアップした頃には対戦相手が判っているのかな?
期待したいカードはもちろん、事実上の決勝戦?フランスvs.アルゼンチンなのだが。
ライアー宮崎


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