Oasisお勧めCD(第6回)

音楽にこだわりのある、OasisならではのCD紹介コーナーです。

今回のこのコーナーでは、2人の女性を中心にスポットを当てて見たいと思っています。

突然ですが、コスプレ好きのオアシス男性常連客100人にアンケートしたところ、一緒に
飲みたい制服女性の第3位は看護婦さん。
2位はOL。
そして第1位はスチュワーデス。(協力してくれた方々有難う)

  
少々強引ですが、人類有史史上最強(?)のスチュワーデスと言えば、唯1人、
グレイス・スリックで文句ある人はいないでしょう。
初フライトは1967年の飛行船ジェファーソン号のセカンドアルバム。
なんせ彼女は1960年代後半、サイケ、ドラッグ、ヒッピー等のカウンターカルチャーの
メッカ、サンフランシスコでグレイトフル・デットと並び称されたバンドでスチュワーデスを
していた人なのだから。
フライト当初の機長はマーティン・バリン。しかし、直にポール・カントナーと
交代しながらも、順調に飛行を続けていきました。

グレイトフル・デッドが怪しい密教的アプローチで、ジェリー・ガルシアという教祖を
中心に世界一のカルトバンドとなり、デッドヘッズという信者を導きだしたのに対して、
ジェファーソン・エアプレインは、バンド内での主導権争いなどしながらも、オープンな
態度でラリッた若者達のオピニオンリーダーとして存在しつづけました。
まだロックと政治が近い距離に存在しあった時代でもありました。

ジェファーソン・エアプレインの代表作をここで取り上げますが、これは彼らと言うよりも、
カウンターカルチャーが生んだその時代の文化作品として絶賛されるであろう
「シュールリアリスティック・ピロー」を紹介したいと思います。

先ほども触れましたが、この作品でグレイス・スリックが参加し、彼女の作「あなただけを」
(ちょっと前にUAがライブ盤でも取り上げていた)が全米で大ヒットしました。
続くシングル「ホワイト・ラビット」も彼女の作品で、そのモチーフになったのは不思議の
国のアリス。

『一つの錠剤はあなたを大きくし、もう一つの錠剤はあなたを小さくする、けれど母親の
与える錠剤はまるで何もしてくれない』

彼らに夢中になったラブ・ジェネレーションの唱歌になっていきました。
去年見た映画で、ジョニー・デップ主演の「ラスベガスをやっつけろ」の中でも、ラリッた
相方が風呂場で溺れながら、もっと大きな音で「ホワイト・ラビット」を聞かせてくれ〜と
叫んでいたのも典型的なドラッグ・ムービーの中での事。
(デップが禿でアホの坂田のように歩きまくり、ヒロイン?は共演づいてる
クリスティーナ・リッチで宗教おたく役)

その後のエアプレインの活躍もみるべきものも多いですが、(特に「フィルモア・ライブ」や
「ヴォランティアーズ」など)70年代に入ると宇宙船に改造され、一流のウエストコーストの
ロックバンドに見事に変身しました。
(この時代も割といいです「ドラゴン・フライ」「レッド・オクトパス」「スピットファイアー」
「地球への愛にあふれて」など)

更にこのバンドは80年代に入ると、単にスターシップとのみ名乗り、ポップバンドとして
ヒット曲を連発する活躍をし、MTV時代も乗り切ってしまいました。何たる生命力!この間、
操縦士もエルビン・ビショップ・バンド!のミッキー・トーマスになったり、マーティ・バリンが
戻って来たり、挙句の果てにオリジナルメンバーだったポール・カントナー、マーティ・バリンと
ジャック・キャサディでKBCバンドなるものを結成し(確か80年代半ば)、あのオフコースの
「さよなら」をカバーしてしまった、何てこともありました。
いったいあれはなんだったのか?

今ではグレイス・スリック自身、60年代の活躍を懐かしんでインタビューに語っている
健康的なおばさんになっています。

 

  

今回も、2枚紹介します。   

  
続きましては、ある意味ではキャロル・キングと並ぶ女性シンガー・ソングライターの
草分け的存在、ローラ・ニーロにスポットを当てたいと思います。
デビューは、キャロルやジョニ・ミッチェルよりも早く1966年。
前後しますが、生まれは1947年ニューヨークのブロンクス。(ビリー・ジョエルと同じ)
ローラの特筆すべき点の一つとして、自らのヒット曲は少ないものの、彼女の作品は、
いろいろなミュージシャン達によってカバーされヒットチャートを賑わせた点。
特筆と言う文字を使ったけれど、先に挙げたキャロルやジョニもそうなのですが、当時の
女性ミュージシャン達にとって良質な音楽を作っても、なかなか自らで成功を収めるのは
並大抵のことでは無かったという事。
ローラの作品として有名なのは、例えばフィフス・ディメンションの
「ウェディング・ベル・ブルース」のbPヒットやスリー・ドッグ・ナイト、
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズによるヒット曲。

ローラのアルバムは、いろいろ初期の作品を中心に名盤と言われるものが多いけれども、
私個人としては、なんと言っても「ニューヨーク・テンダベリー」。
話が少し飛びますが、20年近く前に、大ファンでもあるリッキー・リー・ジョーンズと言う人の
セカンドアルバム「パイレーツ」(ライナーノーツを見るとあの長野県知事の文章が!)に
陶酔していた時期がありまして、その余韻を振りほどいてくれたのが、
「パイレーツ」よりも更に10年以上前に発売されていたこの作品。
どちらも、オーソドックスなピアノを中心とした弾き語りに近い作品なので、別に目新しさ
などと言うものは無いのですが、ゴスぺルやブルースを下敷きにしたエモーシャルな迫力に
KOされました。
ピアノのイントロに始まり、ささやくようなローラの呟き、そして静寂を破る叫び。
こんなオープニングナンバー「ユー・ドント・ラブ・ミー・ホエン・アイ・クライ」。
けっして大勢で一緒に聞くタイプの作品では無いけれども、たまには一人、家で静かに
照明をおとして、こんな音楽に耳を傾けてみるのも悪くないと思いません?

残念なことに、ローラ・ニーロは70年代後半以降、目立った活躍はしていません。
そして、1997年4月8日卵巣がんの為に49歳でこの世を去ってしまいました。
彼女の遺作と言うかたちで、94〜95年にかけてレコーディングされていたアルバム
「エンジェル・イン・ザ・ダーク」がこの6月発売されました。 合掌
    
ライアー宮崎

 


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